Aug 10, 2017

お盆を迎えて。

お盆 灯篭流し 秩父 長瀞 お墓詣り

数年前、秩父長瀞の灯篭流しに初めて訪れた。秩父はなじみ深い場所なのだが、灯篭流しを見たのは初めて。だんだん陽が陰り夜になる段階を、灯篭の光と共に感じていったのを思い出す。ろうそくの光は特別な力をもっている、とその幻想的な光景を前に心がしんとした。魂がかえってきているのだろうか、厳かで、少しのさみしさと暖かさが混在した不思議な空間がそこにあった。

ここ数年前から息子をつれて時間をみつけてはお墓まいりをしている。多忙なときはお墓にいく足取りも重く、なかなかお墓詣りをするという行為に向き合えなかった。しかし、息子に私たち祖先のことを身近に感じてもらいたい、と思い立ち、長野、浅草と一緒に足を運ぶようになった。ゆくゆくは息子がこれらのお墓を守っていくのかと思うと、重荷をかけてしまっているか・・と自問自答するのだが、少なくとも、父母の代まではなんとか守ってもらいと未来に期待を寄せている。

お寺もまた独特の空気が流れている場所で、魂は確実に近くにいる感覚に陥る。このお盆という季節は、きちんと自分のルーツに向き合い、思い出に心寄せる、そんな大事な時間だということがこの年になってようやくわかりかけてきた。

今年は息子がかえってきたら浅草のお寺にいってみようとおもう。おじいちゃん、おばあちゃんたちの笑顔を思い浮かべながらいろいろと報告してこよう。

CLUB66的リノベーション事例
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